身体の知恵袋
ブレてもいい、自分らしい自信の見つけ方
こんにちは!
神戸市東灘区摂津本山でコーアクティブコーチングをしている大小田です。
「自分に自信が持てないんです」
そんな言葉から始まった、ある女性とのセッション。
彼女はとても明るくて、人のために動ける優しい方。
けれど、どこかいつも自分を後回しにしてしまい、
「私にはこれといった強みがない気がする」と話してくれました。
自信のある状態って、どんなイメージですか?
そう尋ねると、彼女は少し考えてこう答えました。
「一本筋が通っていて、それに向かって注力している人」
けれど話を聞いていくうちに、職場で苦手な人がいることが分かりました。
その方は“自分の筋を曲げないタイプ”。
彼女はその頑なさが苦手で、
「もう少し柔軟に考えられたらいいのに」と思っているそうでした。
私はそこで、少しだけ質問をしてみました。
「ちょっと突っ込んで聞いてもいいですか?
今お話に出た“筋が通っていて注力している人”って、
まさに今苦手に感じている方のようなタイプですよね?
本当に、その状態があなたにとって“自信のある状態”なんでしょうか?」
その瞬間、彼女の表情がハッと変わりました。
実は、自信のある人の理想像として思い描いていたのは、
自分がいちばん苦手に感じている“型にはまったスタイル”だったのです。
本当は、彼女自身の良さはまったく別のところにありました。
人の話を柔らかく受け止め、
状況に合わせて最適な判断をする“しなやかさ”。
「白黒つけなくてもいい」「どっちも大事にしたい」と思える“グレーの上手さ”。
その価値観に気づいたとき、
彼女の中の「自信」の定義がスッと書き換わりました。
“ブレてもいい、自分らしい自信”
それは、何かをやり遂げる強さだけじゃなく、
どんなときも自分の感覚を信じられるしなやかさ。
自信って、他人のようになることではなく、
「自分のままでいい」と思えることから生まれるのかもしれません。
あなたが今、「自信がない」と感じているなら、
もしかしたらそれは“誰かの理想の形”を目指しているからかも。
ブレてもいい。迷ってもいい。
それでも進んでいくあなたの姿こそ、
本当の“自分らしい自信”なのだと思います。