身体の知恵袋
【薬膳を知る】「水」タイプの食の養生法!!
こんにちは。
神戸市東灘区摂津本山でパーソナルトレーニングとピラティスリフォーマーができるジムCherish神戸岡本店の大小田です。
梅雨に入りましたね。早速の大雨スタートですね。
さて、【薬膳を知る】シリーズのタイプ「水」を説明してきました。
やっとで薬膳たる所以、「食」のお話に入りましょう。
「漢方」はお薬、「薬膳」は食の養生を表します。
では、「水」タイプの食の養生を見ていきましょう。梅雨時期にもマッチしますので、その他のタイプの方も参考になりますよ。
①豆類
薬膳では、豆類は水の巡りをサポートする食べ物とされています。
豆類を副菜に加えることで日々の水分代謝を整えましょう。
ただ、豆類の重要成分は水溶性のため、ゆで汁に成分が出てしまいやすいので、豆類の「お茶」を摂取するのもお勧めです。
ウーロン茶やプーアル茶といったお茶も有効ですよ。
②瓜類
瓜類にも同じく水の巡りをサポートする働きがあります。
水分が多いので、水分補給にもなるし、排泄作用もあるので効果的な食材ですね。
ただ、きゅうりやゴーヤ、ズッキーニなどは「寒」、冬瓜は「凉」という身体を冷やす作用がある食材になります。
蒸し暑い梅雨や夏にいいのですが、冷え症の方は注意が必要です。身体を温めるショウガやトウガラシ、胡椒などと組み合わせたり、調理方法で温かくするなどしましょう。
③海藻類
海藻類も水の巡りをサポートします。瓜類と同じく身体を冷やす作用があるものが多いので気を付けましょう。
梅雨時期、夏にお勧めの「水」に関する食材を一覧にしてみます。
(利尿作用がある)
大麦 玄米 米ぬか はとむぎ 春雨 小豆 黒豆 緑豆 カカオ 南瓜の種 落花生 アスパラガス エンドウ きゅうり 金針菜 グリンピース クレソン 香菜 コールラビ じゅんさい しろうり すべりひゆ セリ ぜんまい 高菜 チシャ 冬瓜 トウモロコシ トウモロコシのひげ 茄子 なずな白菜 はやとうり まくわうり まこもだけ ゆうがお わさび あけび スイカ スターフルーツ すもも ぶどう マンゴー メロン あおさ あさり 鮎 イカの卵 黒鯛 鯉 昆布 しため 白魚 すずき 鯛 なまず 海苔 はも はまぐり フカヒレ ふな 巻貝 わかめ 牛タン 鴨肉 豚のレバー ウーロン茶 紅茶 ココア 珈琲 ハイビスカス プーアール茶
ぜひ以上のような食材を参考に日々の食事を考えてみましょう。
自分の体質を季節に合わせて食事から健康になりましょう。
【薬膳を知る】タイプ「水」の特徴は!?
こんにちは。
神戸市東灘区摂津本山でパーソナルトレーニングとピラティスリフォーマーができるジムCherish神戸岡本店の大小田です。
あっという間に6月に入りましたね。2025年も半分になろうとしています。
さて、前回からかなり間が空いてしまいまいたが、薬膳のタイプ別解説をしていきたいと思います。
前回のチェックでセクション1が多かった方は「水」タイプに該当します。タイプ診断がまだの方は前回の記事を読んでくださいね。
「水」新陳代謝低下型と名付けておりますが、簡単に言えば、水の巡りが悪くなり、滞っている状態を指します。
中医学での「水」は、水分の総称で、体液だけでなく、汗や唾液などの消化液、尿のような排泄物も意味します。
「水」は身体を潤すものである一方、身体に溜まった老廃物を排泄する役割も担っていますね。
この「水」が巡りが悪くなることはもちろん、老廃物が排泄しにくくなり身体に溜まりやすいのが「水」タイプなのです。
「水」タイプの方が感じやすい症状としては、
①身体がむくみやすい
②身体がおもだるい、頭痛がある
③めまいがある
④胃腸が悪い
⑤天気が悪いと調子が悪い
このような症状が出やすくなるんですね。
ちなみに私も「水」タイプなので、頭痛や天気の悪い日に調子が悪くなりやすい傾向があります。
では、「水」タイプの方はどのようなところに気を付けていくのがいいのでしょうか!?
生活習慣を考えてみましょう。
①水分補給に気を付けよう
「水」タイプは身体の水はけが悪い状態です。水分を取りすぎることにも注意しましょう。
一気飲みやがぶ飲みは避け、こまめに少量を飲むように心がけましょう。
②甘いものや油分の多いものに気を付けよう
薬膳の考えでは、甘いものや油分の多いものは身体を潤わせる役割があります。「水」タイプの方は水はけが悪い状態なのでこれらのものとは相性がよくありません。
食べ過ぎると、湿疹やできものが多くなる傾向にあります。
③胃腸の調子に気を付けよう
胃腸は膀胱や腎臓とともに身体の水分循環に大切な臓器になります。胃腸が悪くなると水分代謝も悪くなり、さらに水はけの悪い状態がひどくなってしまします。
胃腸のケアは「水」タイプの方には必須になります。
④舌の苔のチェックで毎日の評価を
薬膳では、舌の苔の量で水分のチェックができると言われています。下の苔が薄く、舌の色が見えるのが健康と言われていますが、水分が停滞すると苔が厚くなります。
毎日朝にチェックして健康状態を把握しましょう。
では今回はここまで!
次回は「水」タイプの方にお勧めの食べ物や水分の摂り方について解説していきますね。
これから梅雨になって水分が滞る季節なのでぜひ参考にしてください。
【薬膳を知る】あなたの身体のタイプ!!
こんにちは。
神戸市東灘区攝津本山でパーソナルトレーニングとピラティスリフォーマーができるジムcherish神戸岡本店の大小田です。
連休も終わり、新年度の生活も少し落ち着いてくる頃ですね!!
さて、そんなバタバタした時期を過ぎ、落ち着いて生活を送るためにも大事なのが食事ですね!
毎日2〜3回必ず行う行為であり、リズムを整えるのにうってつけなのが「食事」だと思います。
私自身、分子栄養学という科学的な面からみた食事と、「薬膳」という東洋医学からみた食事の両方を勉強し、その人の生活や習慣、季節などからお勧めできるお話をいつも心掛けています。
今回は、薬膳という東洋医学の方面からのお話であり、食事を効果的にする為の自分自身のタイプを知るという事にフォーカスしていきます。
テレビやSNSでは、様々な情報が流れ、身体に良い食べ物やそうでない物、ダイエット食やダイエット食品などに触れる機会が多くなりました。
ただそれが全て正しいわけではなく、あなたに合うのか合わないのか!それを知って見分けられるようになってほしいと思います。
では、ここで簡易な問診からあなたの身体のタイプを診断していきましょう。
3つのセクションに分けますので、それぞれ当てはまるものの数を数えてくださいね!
1番多いセクションがあなたのタイプになります。
[セクション1]
・寝汗をよくかく
・のぼせ、ほてりがある
・口や喉が渇き、冷たい物を欲しがる
・目が渇きやすい
・便が出にくい。コロコロ便が多い
・血中コレステロール/中性脂肪が高い
・頻尿またはトイレにほとんど行かない
・浮腫みやすい
・肌が脂性、または吹き出物が出やすい
・身体が重だるい
[セクション2]
・肌色が白く、艶がない
・目眩や立ちくらみがする
・手足が痺れる、こむら返りが多い
・抜け毛が多い、白髪が多い
・皮膚がカサカサして荒れやすい
・下肢の静脈瘤が目立つ
・生理痛がひどい
・顔や唇の色が暗い
・肩や首筋が凝っている
・おできや腫瘍など身体にしこりが出来やすい
[セクション3]
・疲れやすい、身体が怠い
・風邪をひきやすく、治りにくい
・息切れしやすい
・冷え性、身体全体が冷える
・胃がもたれやすい、食が細い
・不安や憂鬱またはイライラ怒りっぽい
・胃やお腹が張りやすい、ゲップやガスが多い
・生理不順、生理前にお腹や乳房が張る
・不眠、よく夢を見る
・偏頭痛が多い
以上、3つのセクションの質問にそれぞれ何個当てはまったでしょうか!?!?
以下に当てはまるタイプを記載しますね!
[セクション1]が一番多い・・・「水」新陳代謝低下リスク型
[セクション2]が一番多い・・・「血」血行不良リスク型
「セクション3」が多い・・・「気」エネルギー消費リスク型
という3つのタイプに分けることが出来ます!もちろんザックリですのでさらに細かいタイプもありますがまずは基本性質を知っておきましょう。
次回、これらのタイプについて解説をしていきたいと思いますのでお楽しみに^ ^
なお、季節や今の身体の状態で診断結果は変わりますし、簡易診断ですので、詳しく診てもらいたい方は専門家による、舌診断や脈診を受けてくださいね。
春は「風邪」と「肝」にきをつけろ!!
こんにちは。
神戸市東灘区摂津本山でパーソナルトレーニングとピラティスリフォーマーが出来るジムCherish神戸岡本店の大小田です。
花粉症が凄まじい今日この頃・・・今年は皆さん辛いですね!!
さて、そんな季節は薬膳でいう「風邪(ふうじゃ)」の影響を受けています。
いわゆる「風」によって運ばれる花粉やほこり、今では黄砂が大きく体調に影響します。
鼻詰まりや鼻水、くしゃみがとまらない、皮膚や目がかゆくなるといった身体の上部に症状が出やすくなります。
また、春は五臓の「肝」の負担が大きくなります。
イライラや不安、不眠などの症状が起こりやすくなり、新年度に心機一転と思っている方もスムーズにいかないこともおおくあります。
春は多くの方にとって、自律神経のバランスが取りづらくなるのです。
薬膳を基に春を快適に過ごすには、「苦味」と「甘味」のある食材がお勧めです。
「苦味」は身体の中の余分なものを排出する作用があり、熱を冷ましたり、水分を外に排出ため、便秘を解消する働きもありあります。
食材としては、「たけのこ」「よもぎ」「セロリ」「ゴーヤ」「ふき」「グレープフルーツ」などが挙げられます。
「甘味」は痛みを和らげたり、筋肉の緊張を和らげ、胃腸の働きを助けることが出来ます。
甘味と言っても、白砂糖や甘味料の事ではありませんのでご注意くださいね。
食材としては、「キャベツ」「やまいも」「かぼちゃ」「穀類」「肉類」「はちみつ」などが挙げられます。
これらを食事の中に摂り入れて自然に健康的に身体を整えていきたいものですね。
さっそく私は「セロリ」や「アスパラ」を摂りましたよ!次は大好きな「タケノコ」ですかね!!
食事を楽しみながら健康に!!ぜひ詳しく知りたい方はお問い合わせください。
【冷え症改善】身体の中と外から冷えていませんか!?
こんにちは。
神戸市東灘区摂津本山でパーソナルトレーニングとピラティスリフォーマーができるジムCherish神戸岡本店の大小田です。
1月も中盤に入りましたがまだまだ風邪やインフルエンザが流行っていますね。
昔から「冷えは万病のもと」と言われるように「冷え」は体調管理に非常に影響を与えます。
また慢性痛などがある方にも冷えは痛みの誘発につながるため、大敵になります。
今回はその「冷え」について書いていきます。
「冷え症」は季節問わずですが、冬は特に症状が強くなり、手足が冷たい、腰が冷えて痛む、といった悩みを抱えている方が多いですね。
過度のダイエット、体を冷やす食生活、運動不足など現代生活には冷えの誘因がたくさんあります。
冷え性は病気ではないですが、頭痛や肩こりなどの症状を伴うことも多くあります。
また免疫低下にもつながるため感染症になりやすいことも考えられます。
そのため、中医学では「冷えは万病のもと」として、その改善を大切に考えられています。
そこで冷え症にもいくつかタイプがありますので、原因を理解し改善していくことが必要です。
先ほど述べたように「冷え症」といっても、原因や体質によって冷える場所や対処方法もいろいろです。
まずは自分の冷えのタイプを知って、身体の中から冷えを改善していきましょう。
「陽気不足」タイプ
重い冷えの症状は、エネルギー不足が原因
陽気(エネルギー)には身体を温める作用があります。
このエネルギーが不足すると、身体を温める力が弱くなって冷えを感じるようになってしまいがち。
このタイプの冷えは、高齢者や慢性疾患を持つ人、虚弱体質の人、病気で体力が落ちている人などに多く見られます。
また、すべての陽気の源は「腎」にあるため、身体のエネルギーが不足しているときは、腎の機能低下にも注意が必要です。症状の特徴は、手首、足首まで冷えるような強い冷えやお風呂などで温めてもすぐに冷たくなってしまう人も多いと思います。
そのほか、腰の冷えや腰痛、むくみ、尿のトラブルなどの症状が現れます。
食の養生法は、温性の食材や辛みのある食材をバランスよく摂ることで「冷え」を取り除きたいですね。
例:エビ・羊肉・牛肉・ニラ・ネギ・ショウガ・唐辛子など
さらに身体の外側から考えれば、しっかりと運動してエネルギーを高める必要があります。
全身を動かすウォーキングや筋トレを行いましょう。
「気血不足」タイプ
女性に多い、比較的軽い症状の冷え
「陽気不足」よりも症状の軽い冷えで、一般的には最も多いタイプです。
手足の先が冷たくなる、顔色が白い、疲労、息切れ、食欲不振、下痢、月経の量が少ない、といった症状が特徴です。
このタイプの冷えは、身体の働きを担うエネルギー「気」と、全身をめぐって栄養を届ける「血」が不足することが原因になります。
気は血と一緒に流出してしまうので、生理や出産時などは特に冷えやすくなります。
若い女性にも多く見られる症状なので、生理の時期などはなるべく身体が冷えない工夫をしましょう。
また、気血を生む源は胃腸なので、胃腸が弱っているときにも冷えに注意が必要です。
食の養生は、「気」と「血」を補うことを中心に甘味のある食材を選んでみましょう。
例:鶏肉・豚肉・もち米・豆腐・鮭・キノコ・黒砂糖など
運動としては、血流を良くすることを重点に考え、加圧トレーニングなどは直接血管にアプローチできるのでおすすめです。
「血行不良」タイプ
温かな血が行き渡らず、身体全体が冷える
血行不良が原因の冷えも、非常に多く見られる症状。
血液の流れが滞る「瘀血」の状態になると血行が悪くなり、身体のすみずみまで温かい血が行き渡らなくなってしまいます。
主な症状には、身体の冷え、ジンジンしたしびれなどがあり、痛みを伴うことも。女性は月経痛、子宮筋腫、子宮内膜症などの疾患にも注意しましょう。
また、「陽気不足」や「気血不足」による冷えの場合でも、血行不良の症状を伴っていることが多くあります。
そのような場合、根本的に冷えを改善するためには、同時に血行不良も改善していかなければなりません。
ですので「冷え」には血液の流れが大きなウエイトを占めることを頭に置いておきましょう。
食の養生は、色の濃いものや辛みのあるもので滞った血流を良くしましょう。
例:玄米・そば・さんま・いわし・よもぎ・紅茶など
運動での改善は「気血不足」と同じく血流を良くする運動が一番。
加圧トレーニングやウォーキングなどがおすすめです。
普段の生活習慣から意識しましょう
始めに話したように冷えは万病の元と言われます。
多くの原因は血液の流れが悪くなること。
血液の流れが悪くなる原因は筋肉をあまり動かさないことや、同じ姿勢をしすぎることによる筋肉性の原因、イライラや、不安、ストレスなどの自律神経性の部分が大きく関係します。
もちろん過度な薄着や寒いところでの長時間作業、お風呂につからずシャワーだけで済ますなど細かな生活習慣も大事になってきます。
体調管理をしっかり考えるなら冷えを起こさない身体づくりをしていきましょう。